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2012/09/09〜12 [競走部]

第81回日本インカレ 選手コメント 


 第81回日本インカレの選手インタビューを掲載いたします。
※このインタビューは大会最終日に行われたものです。


 

マイルリレーで優勝を果たし、喜びを爆発させる浦野

浦野晃弘主将(スポ4)

◇400m
予選 1組7レーン 47秒15(3着) 準決勝進出
準決勝 2組8レーン 46秒94(4着) 決勝進出
決勝 1レーン 47秒21(5位)
◇200m
予選 6組3レーン 21秒26(+0.8)3着 準決勝進出 自己新記録
準決勝 1組8レーン 21秒48(-0.3)5着
◇4×400mR
決勝 4レーン 牧野-竹下-浦野-野澤 3分05秒75 (1位)

――マイル優勝おめでとうございます!今のお気持ちは?
 素直に嬉しいです!

――3走でしたが、1、2走を見ていてどのようなレースプランを立てましたか?
 (2走の)竹下(裕希、スポ2)が最初ちょっと落ちちゃって。竹下本人もああいう感じで行くって決めてたんで、事前に僕にも言ってくれてたんですけど、結構後ろ過ぎかな〜と思ってはじめは不安でした。でも中盤あれだけ上がってきたので、バトンもらって自分の走りをするだけだと思いましたね。3走はあまり強い人がいなかったので、そこで僕がトップで走ってあとはアンカーに任せれば、純粋に400の選手も少なかったので大丈夫かなと思っていました。

――竹下選手からバトンをもらうと、200mあたりで一気に首位へと立ちました。4年生の意地が出たのでしょうか?
 そうですね。最後も並ばれかけたんですけど、抜かれたりしちゃだめだなと思ったり、そこらへんはやっぱり4年生の意地っていうか、皆で最後魅せたい、何か残そうと思って。そういう気持ちがありました。

――インカレでは何より順位が重視されますが、今回は早稲田記録にも非常に近い記録でした。順位、記録ともに満足のいくものだったのではないですか?
  記録に関しては後で知ったんですけど、たしかにこの条件でこの記録が出たのはすごいことでした。日本選手権リレーでは早稲田記録の更新も狙っていけるなとは思っています。

――全カレでのマイル優勝は昭和58年以来の快挙です。
 はい、ちょっと驚きました。さらにブロック大会(関カレ)と全カレの両リレーで優勝っていうのは創部初ということらしくて。そこらへんも後から聞いたんですけど、ああよかった〜って思いましたね。自分たちの代は総合優勝だったりトラック優勝だったりっていうのを逃してきたんで。(今回の)多種目優勝も同率1位でぱっとしないなと思ってたんですけど、そこらへんでまた新しい歴史を見せられたのかなと思いました。

――その中でご自身が主将という立場であることは非常に大きいのでは?
 そうですね。プレッシャーとかそういうのも感じてはいました。でも全カレ以前から4年生は当然なんですけど、3年生以下もすごい盛り上げてくれたりして。チームがまとまっていたので、僕の中では本当に4年間で一番楽しいインカレでした。

――予選で出走されなかったのは、個人種目を考慮してということですか?
 そうですね。みんなの状態を考慮して大丈夫だなっていうのと、やっぱり僕自身200もあって、200が意外と良かったので(笑)。まあ本音で言ったら決勝行きたかったんですけどね。そういったのが色々あって、先生が「お前は(マイル予選は)しっかり休んで決勝一本頼むぞ」っていう話をしてくれたので、そうなりました。

――日本選手権リレーの意気込みをお願いします。
 やっぱりここまで来たなというのはありますね。関カレも取って、今回も取って。今は学生チャンピオンなんで、やっぱり次は日本一を取りたいです。日本一の早稲田。学生チャンピオンじゃなくて、日本の中でもトップの早稲田っていうのを見せて。ついでに記録も最後に更新して、自分の代が次の後輩たちの目標になれるようにしっかり頑張っていきたいと思います。

――早稲田の短距離がどんどん強くなってきていると思います。主将として、そして短距離ブロックの一員として何故だと思いますか?
 こういった大会では入賞数も多くなってきた一方で、優勝数が少ないっていうのは今後のこの組織の課題だと思います。その中で短距離が強くなったのは、やっぱり僕だけじゃなくて、短距離ブロック長の梶将徳(スポ4)の存在が大きいですね。梶は夏くらいから徐々に記録を伸ばしてきていて。やっぱり自分自身の記録が出ないとどうしても他を引っ張ることは難しいんですけど、そこで記録を出してきたあいつがブロック長として勢いづけて、選手をまとめたのがあります。
  あとはやっぱり野澤(啓佑、スポ3)ですかね。野澤だったり早川(恭平、スポ3)だったり3年生がすごく勢いづいていて。今回早川とか林(風汰、スポ3)は惜しいところがあったんですけども、そういうふうに一個下も引っ張って行ってくれるのはすごく頼もしいです。

――梶選手は浦野選手にとってどのような存在ですか?
 梶は優しいですね。僕は主将なので、本当は言いたくないけど主将として言わなきゃいけないみたいな部分があるんですけど、梶はそのちょっと横で僕の言いたいことを優しく後輩に伝えてくれたり(笑)。色々クッションになってくれるんで、すごく良い存在ではあります。  

――では個人種目について。400mを振り返っていかがでしたか?
 今シーズンはもうずっと悪かったので、今回も準決勝に行けるかっていう位だったんですけれども、予選で3着をとって準決勝もなんとかプラスで残ったりして。みんなにも「ここまで来れたじゃん」って言われました。
 決勝では僕の中でもなんか感覚を掴んできて。ちょっとこれベスト出そうだなっていうのがありました。ただ、(1レーンで)コーナーきつかったなっていうのもあったりはしたんですけどね(笑)。5位っていう結果については不満でしたけど、走る前から色んなところで「浦野―!」って言ってもらえて。だから「ああ400しんどいな」とかじゃなくて、楽しい!って思って。もう「見てて走るの!」みたいな感じでしたね(笑)。結果としては良くないですけど、それまでの雰囲気だったり、レースでつかめた感覚だったりがあって、いけるなっていうのを感じたので、希望は見えました。

――今シーズン調子が思わしくなかったのは何故だと思いますか?
 多分自分の中に、「キャプテンだから一番とらなきゃ」とか、「ここで見せなきゃ」とかなんか変に考えたりして、結局固まって、全部だめだったってのはありました。今回も調子悪い中だったんですけど、こうやって楽しい雰囲気の中で200がベスト出たり、400でも感覚がだんだんだんだん戻ってきて決勝ラウンドまで行けたので。やっぱり変に考えすぎたのかなっていうのは心の中でありましたね。

――個人としての次の出場レースは?
 対校戦ですね。早慶戦、早関戦があります。

――卒業後は実業団に進むのですか?
 一応大学院受験を狙っています。院の受験を考えているので…はい、院を考えてます!(笑)

――大学院という選択は何故ですか?
 第一は陸上したいのと、まだ早稲田に返せていないというのがあります。僕はまだ世界っていう舞台に出て早稲田に返すことができていないので。大学院1年生の時にちょうど世界陸上がありますし、そこを目標にそれに懸けて大学院進んでいこうかなっていうのと…あとは……勉強がしたいって書いておいてください(笑)

――ここからはチームについて振り返っていただきます。チームとして、当初の全カレでの目標は何でしたか?
 そうですね、やっぱり多種目優勝。それも差をつけての多種目優勝っていうのがありました。ディーン(元気、スポ3)はじめ、大迫(傑、スポ3)だったりが出ないアクシデントもあったんですけど、野澤やリレーチームが勝って。3種目で優勝っていうのもなんかあれなんですけど。

――全カレでの早稲田を評価すると何点?
 そうですね〜まあ九鬼(巧、スポ2)とか僕とか全部を色々踏まえて50点かな。まだまだこの組織は発達していきますし、可能性があるので。僕らの下の代がこれよりももっと強くなるっていう意味も含め、この点数で。

――ちなみに浦野選手から見て全カレで活躍したと思う選手は?
 ベストオブ大会の選手…僕です!(笑)

――というのは?
 400は予選でぎりぎり通って、準決勝でもタイムでぎりぎり通って、「おお!なんか浦野いいじゃん!」みたいになって。逆に変な勢いをつけることができたのと、あとは200で自己ベスト出したのがありますね。みんなは「いやーそれはないっしょ」みたいな話をしてましたけど(笑)。
 でもやっぱり野澤が一番でかいかなとは思いますね。 あとは小林快(社2)が競歩で4位に入ったり、10000の平賀(翔太、基理4)が3位に入ったこと。それがロングの中では勢いづいたのかなと思います。

――200は自己ベスト出ると思っていましたか?
 思ってましたね。正直今日の準決勝ももうちょっと行きたいなと思ったんですけど残念ながら…。まあ…疲れましたよね!(笑)

――最後に、今シーズンここまでを振り返って、チームの収穫を教えてください。
 チームの収穫は、目標としていたスプリントの早稲田を見せられたり、4継・マイルともに優勝できたりしたことがすごい収穫だったと思います。こういうのは次の代にも勢いづくので、これからどんどん強くなっていくと思います。今後は対校戦や、長距離は駅伝もあります。長距離に関してはこれからピリピリしてくる時期だとは思うんですけど、今回のこういった経験を思い出してしっかり走って行ってほしいと思いますし、対校戦の早慶・早関では今回両リレーで取った学生王者として挑んでいきたいと思います。

関連URL
早稲田大学競走部公式サイト
第81回日本インカレレポート
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日本インカレ個別レポート・リレー種目「創部初の快挙!関カレ、全カレでリレー2種目制覇」

 


 
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